ここ数年で空き家が急増し注目を浴びてきました。
空き家は放置しておくと税金や近隣へ迷惑をかけるなど、様々なリスクが生じてきます。
空き家を放置しておくと発生するリスクについては、こちら
空き家が注目を浴びるのと同時に、その空き家を活用したビジネスも注目されるようになってきました。
空き家ビジネスは、当然ですが空き家を利用するので空き家が減りますし、人に貸し出すことで家屋の劣化を防止することもできます。
このように、空き家を利用したビジネスは社会問題の解決にもつながる効果的なものでしょう。
しかし、ビジネスを始める人には、空き家を利用するからこそ注意していただきたいポイントがあります。
そこで今回は、空き家を利用したビジネスを始める時のリスクについてご紹介いたします。
物件が地震に弱い可能性がある…

空き家の中には、建てられてから年月が経っているものも少なくありません。
そのような物件のリスクとは、「地震」です!
地震大国の日本としては、大きなリスクの1つと言えるでしょう。
ただし!
空き家が全て地震に弱いというわけではありません。
現在の建物は、1978年に発生した宮城県沖地震の経験を活かし、1981年6月1日以降は「新耐震(しんたいしん)」と言われる地震に強い構造になるようになっています。
つまり1981年6月1日以前に建てられた建物は、大きな地震が来ると倒壊してしまう恐れが高い建物という事になるのです。
例えば、近年「古民家(こみんか)」と言われる古い昔ながらの日本家屋が人気だったりしますが、ほぼ1981年6月1日以前の建物であるので、地震が来た時のことも考えておく必要があるのです。
空き家ビジネスを始める前に、利用したい空き家が見つかったら「いつ建てられた建物なのか」を確認すると良いでしょう。
また、耐震性能が弱い場合には、地震に強い建物にするためのリフォームをするという方法があります。
立地も重要!間違えるとビジネスにならない…

空き家を利用してビジネスを行う場合、使える空き家ならどこでも良いという訳ではありません。
例えば、空き家を利用して「民泊(みんぱく)」を始めるとしましょう。
交通の便が悪く、近くに観光スポットとなる場所もない場合は、まず宿泊客が来ること自体が難しい可能性が高いでしょう。
なので、空き家ビジネスを行う上で大切なのが、「立地(りっち)」です。
空き家を利用して、どんなビジネスを行うかにもよりますが、集客等を考えた立地を選ぶようにしましょう。
古民家や民泊など、「流行っているから」という理由だけで立地を考えないでビジネスを始めるのは失敗のリスクを高めてしまいます。
「空き家を活用する」という事は、良いことであると思いますが、その場所がビジネスに合った立地にあるのかという事も十分に考えましょう。
空き家によっては修繕費がかかる可能性もある…

空き家を利用したビジネスを始める3つ目のリスクとしては、「修繕費(しゅうぜんひ)」がかかる事も考えておく必要があるという事です。
人が住まなくなった空き家は、家の劣化が早くなります。
なので、利用するためには、不具合が起きないように修繕する必要がある場合が多いのです。
空き家ビジネスを借りて行う場合は問題ないでしょうが、購入してビジネスを行う場合は、このリフォーム費用を用意することも考えておきましょう。
ビジネスを始めてから不具合がでるという事も十分あります。
ビジネスを続けるためには修繕が必要なのに、お金がないでは元も子もありませんよね。
そこで、物件を購入してビジネスを始める場合、ある程度修繕費用も見込んでおくようにしましょう。
また、このような予想外の修繕費を抑えるために購入時に、チェックすることも大切です。
中古物件を購入する場合の注意点については、こちら
購入した物件に欠陥があった場合については、こちら
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、空き家を利用したビジネスを検討されている方に注意していただきたいポイントについてわかりやすくご紹介いたしました。
少しでも役立てていただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。