全国で空き家の数がどんどん増えているのはニュースなどで聞いたことがあるという方も多いでしょう。
今後も空き家の数は増え続けることが予想されており、2033年には空き家率が30%(全国)になるというデータもでているほどです。
空き家の活用方法については、こちら
空き家の所有者になった方が「売りたい」と思っている場合や「誰かに貸したい」と思っている場合は、不動産業者に頼んで売りに出すなり、貸し出すなりすればいいので簡単と言えるでしょう。
(買い手や借り手がすぐに見つかるかは別問題ですが…)
ですが、空き家になっている家が実家である場合は、両親や家族での思い出など所有者にとってもいろんな思い入れがあり、中々「売る」「貸す」という決心ができないという場合が多い物です。
その場合に「売る」「貸す」、または「いつか自分で住む」という決心がつくまでの間、利用していただきたいのが「空き家管理サービス」というものです。
そこで今回は、その「空き家管理サービス」がどのようなものなのか、また利用時の注意点をご紹介いたします。
目次
空き家管理サービスとは?具体的に何をしてくれるの?

空き家管理サービスとは?
空き家管理サービスは一体どんなサービスなのでしょうか?
一言で言えば「空き家の荒廃が進むのを少し遅らせ、問題箇所があればいち早く気づくための管理」です。
家は人が住まなくなってしまうと、劣化が進みます。
また、建物だけでなく庭も同様です。
雑草が生え、あっという間に一目で「空き家」とわかる家になってしまうのです。
そうならないよう管理するのが「空き家管理サービス」というものです。
サービスと利用しキチンと管理することで、家の劣化を遅らせ、問題が生じていればいち早く気づけ、近隣トラブルを事前に予防することができるという事です。
また、このサービスによって得られるもう一つの大きな利点が空き家所有者が「特定空き家」に認定されるのを予防できるという事です。
特定空き家に認定されないことがメリットになる理由は、こちら
具体的なサービス内容
では、空き家管理サービスが具体的な何をしてくれるのかについてご紹介いたします。
- 郵便物の整理
- 庭の状況確認
- 庭木の剪定
- 建物内部の確認(劣化による雨漏りや破損個所など問題がないか確認)
- 建物外部の確認(亀裂等のトラブル確認)
- 換気
- 通水(水道配管の劣化を遅らせ、嫌な臭いの発生を予防する)
- 敷地内のゴミ処理
などがあります。
それぞれ空き家管理業者によって、オプションになっているものや標準のプランでやってもらえるものは分かれます。
料金は、管理内容や業者によって違います。
空き家管理サービスのメリット・デメリットとは?
では、空き家管理がどのようなものか分かったところで、メリットとデメリットについてご紹介いたします。
メリット
- 空き家による近隣トラブルが回避できる
- 自分で管理する時間や手間がかからない
- 建物をプロ目線で見ることができる
デメリット
- 管理業者に依頼するとコストがかかる
- 空き家による問題の根本的な解決にはならない
- 空き家管理業者によって建物にキズや破損が生じる可能性もある
空き家管理サービスを受ける場合の注意点

ここまでで、空き家管理サービスがどのようなサービスで、メリットとデメリットがお分かりいただけたでしょう。
では、空き家管理サービスを受けるときの注意点についてご紹介いたします。
注意点は、「サービス内容と費用を確認する!」です。」
料金は安いが、サービス内容も外観と郵便物のチェックのみと少ない場合、数ヶ月の管理で済むのであれば問題ないかもしれません。
しかし、1年以上管理する場合がほとんどでしょう。
その場合は、サービス内容としては薄いと言えます。
(もちろん、それで十分という方は構いません)
で、結局管理に必要なサービスをオプションで付けていくと返って高くなるという事もあります。
そのため、最初に「いくらで何をやってもらえるのか」という事を確認して契約するようにしましょう!
その上で、他社との料金比較を行って、必要なサービスをどの会社が安くやってもらえるのかを検討すると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、空き家管理サービスの内容と、注意点についてご紹介いたしました。
少しでも役立てていただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。