最近では、在宅でパソコンを使ってインターネットビジネスを始めて、収入を得ている方も多くいらっしゃいます。
ネットビジネスは、ネット環境さえ整っていれば誰でも始めることができますし、パソコンがあれば良いので始めやすいビジネスと言えるでしょう。
例えば、飲食店や会社を立ち上げるとすると、立ち上げるための資金や運営のための運転資金がかかってきます。
飲食店では、種類や場所の立地や広さにもよりますが1000万近くのお金を準備しないといけない場合もあります。
そして、その費用は事務所や店舗として借りる家賃が占める割合が多い場合が多いです。
しかし、自宅で起業できれば事務所の家賃が別にかかることもありません。
そして、その家賃すら「経費」になるのです!
みなさんは、「経費(けいひ)」についてどのくらい知っていますか?
経費という言葉は、会社で「経費で落とす」や「経費を使う」など、聞いたことくらいはあるという方が多いでしょう。
しかし、内容についてはいかがでしょうか?
「なんとなくは分かるけど…」なんて方もいるのではないでしょうか。
個人事業主を始める方は、自分で青色申告ができるので特別に税理士に相談することもありません。
なので、「経費とはどういうもので、どのように計上するのが良いのか」についてキチンと知識を持っておく必要があるのです。
そこで今回は、個人事業主の一人暮らしをされている方にとって役立つ「経費」に関する情報をご紹介いたします。
目次
経費とは?

経費とはそもそも何なのでしょうか?
経費とは、簡単に言うと「事業を行うために使ったお金」の事です。
そして、この事業を行っていくために使った経費が個人事業主に役立つポイントとしては「節税」です!
つまり経費をキチンと計上することで、「節税」になるという事です!
経費が節税になる理由は、税金はその事業で得た利益(所得)に対してかかってきます。
なので、利益が多ければ多いほど、税金も高くなるという事です。
利益(所得)の計算は、
売り上げ - 経費 = 利益(所得)
です。
なので、経費が少ないと利益が大きくなるので税金は高くなります。
逆に、経費が多いと利益は少なくなるので税金は少なくなります。
いかがですか?
経費をキチンと計上するということの大切さがおわかりいただけたでしょうか?
ただ経費をどんどん使って利益を減らせば良いというわけではありません。
利益を出すという事も大切です!
あくまで、使った経費をキチンと計上するという事です!
領収書はちゃんともらい、整理して収納しておきましょう。
家賃も経費になるの?

自宅で個人事業主として起業されている方は、お部屋を借りている場合「家賃も経費」になるという事をご存じでしょうか?
自宅を事務所兼自宅として使用している場合、事務所として使用している部分に関しては経費とすることができます。
では、事務所として使用している割合はどのように求めればいいのでしょうか?
最も簡単でわかりやすいのが、事務所として使用しているお部屋の床面積で計算する方法です。
例えば、家賃10万円で自宅の総面積が50㎡だった場合、事務所として使用しているお部屋の床面積が10㎡だとすると、
10㎡(事務所の床面積) ÷ 50㎡(自宅の延べ床面積) = 1/5
となり、5分の1を経費とすることができます。
※共用部分も割合に応じて経費とすることができますが、わかりやすくするため省略します。
つまり、家賃10万円の5分の1、2万円が経費とすることができるのです!
ちょっと手間かもしれませんが、キチンと計算し経費として計上することで毎月2万円分節税につながると考えると大きいですよね。
是非、計算して経費計上しましょう。
他に経費になるものは?

個人事業主の経費は、基本的に事業に関係するものであれば経費として計上することができます。
では、具体的にどのようなものがあるのか見ていきましょう。
租税公課
税金として支払った費用
(固定資産税・個人事業税・登録免許税・印紙税など)
水道光熱費
事業を運営するために必要な水道代・電気代・ガス代
旅費交通費
事業に関する移動や旅費
通信費
事業用に使用している電話代やインタネット代
広告宣伝費
事業の宣伝をするために使った広告費
(チラシ・看板・インターネット広告費など)
接待交際費
取引先など事業に関わる人との飲食代
損害保険料
事業を事故や災害から守るためにかけた保険料
(事務所の火災保険や賠償保険など)
修繕費
事務所の改修や修理にかかった費用やパソコンの修理代など、事業に関わる物の修繕・修理費
消耗品費
購入価格が10万円未満か、法定耐用年数が1年未満のものを買うときの費用
(文房具・名刺・印鑑・USB・10万円未満のパソコン・プリンター用紙・インクカートリッジなど)
減価償却費
減価償却とは、価格が10万円以上のものが対象で、そのような高価な物(車や土地など)を数年~数十年にわたって少しずつ経費に計上していくことです。
この数年~数十年という年数に関しては、物によって決まっておりこの期間のことを法定耐用年数(ほうていたいようねんすう)と言います。
利子割引料
借入金の利息分の費用
事業を始めるために金融機関等から借り入れをされる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方の場合、毎月の返済額は丸々経費になりませんが、借り入れに対する利息分は経費とすることができます。
雑費
事業に必要な経費ですが、これまでのどの項目にも当てはまらない物の費用
(引っ越し費用・クリーニング代など)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、一人暮らしで自宅で個人事業主として仕事をされている方やこれから起業しようという方を対象に「経費」に関して役立つ情報をわかりやすくご説明いたしました。
少しでも役立てていただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。