みなさんが不動産屋に抱くイメージってどんなものがありますか?
「怖い」「しつこい」「強引」など、あまり良くないイメージを持っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、そんな不動産屋ばかりではありません!
「お客さんのために良い物件を」「お客さんに喜んでもらえるように」と頑張っている不動産屋も多くあります。
しかし、残念ながらイメージ通りの「強引」で「しつこい」営業をしている不動産屋があるのも事実です…
そこで今回は、「お部屋(や家)を探しに不動産屋に行きたいけど強引な営業をされたらどうしよう」と不安に思っている方のために「不動産屋がやってはいけない営業」や「強引な不動産屋への対策」をご紹介いたします。
目次
不動産屋がやってはいけない営業

不動産屋(宅建業者)には、いろいろと業務上の規制があります。
その中の1つに「相手方等の保護に欠ける行為の禁止」というものがあります。
これは、「相手方」つまり「お客さん」の事を考えていない業者の自分勝手な行為を禁止するというものです。
では、その行為にどんなものがあるのか見ていきましょう!
誰もが納得するような理由なく、契約するかどうか判断する時間を与えない
これは、よほど相手が納得する理由がない限り「早く契約してください」「もう今日契約しましょう」などと、契約するかどうか考える時間を与えないような営業を禁止するという事です。
基本的に相手を焦らし、すぐに契約させようとするのはダメというわけです。
「早く決めないと他のお客さんが先に契約する可能性はありますよ」これは、不動産屋の営業が良く言うセリフです。
このセリフは、相手に判断する時間を与えないように焦らしているようにも聞こえますが、他のお客さんが決める可能性があるというのは事実なので、「気に入っているなら早くした方が良いですよ」って意味で言っただけと言われてしまうと、契約するかどうかを判断する時間を与えなかったという事になるのは難しいでしょう。
「将来、絶対土地の値段が上がります」など不確定なことを絶対と言って営業する
これは、例えば戸建ての家を購入しようと探していたら、「将来ここの土地は絶対値上がりしますよ」などと業者から言われた場合、将来のことなんて誰にもわかりませんし、そんな不確定な事にたいして「絶対」なんて相手に期待させるのはダメという事です。
他にも「将来近くに駅ができますよ」など、まだ計画も上がっていないのに勝手に便利になるような営業の仕方はいけません。
「契約しない」と言っているのに、しつこく営業
不動産屋の営業には、「契約はしません」と言っているのに、それでもしつこく営業するようなダメな営業もいます。
基本的に、「契約はしません」と言われ契約の意思がないことがわかると、それ以上の営業はしてはいけない事になっています。
「契約しない」と言っているのにあまりにしつこい営業に当たってしまった場合は、「私は、契約する気がないと言っているのにまだ営業を続けるおつもりですか?」と聞いてみて下さい。
法律をキチンと知っている営業なら、それ以上話すことなく終わるでしょう。
また、証拠があれば万が一の時に役立つので、「この営業なんか強引だな」と思ったら、スマホや携帯の録音機能(動画の録画機能でもOK)を使って話を録音してみて下さい。
早朝や深夜など迷惑な時間に電話したり、訪問してくる
早朝や深夜など、一般的に「こんな時間に誰だ?」と思うような時間に営業の電話をしたり、家に訪問したりすることも禁じられています!
そんな迷惑な電話には出る必要もありませんが、もしかかってきたら話の内容とかかってきた時間がわかるように録音か録画しておくと良いでしょう。
長時間の勧誘
営業の中には、とてもしつこく「今回は結構です」と断っても、「いや…」「でも…」としつこく営業を続け、相手が疲れて「わかりました」と言うまで長時間に渡って営業をすることは禁止されています。
「さすがにそこまでする営業はいないんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、実際にいるのです。
なので、疲れるまで営業が続くという長時間の営業は禁止されていることを覚えておきましょう。
強引な営業をした不動産屋への処分

万が一、上記のようなことをするひどい営業がいたとしたらどんな罰が与えられるのでしょうか?
罰則には3つあります。
- 指示処分(注意)
- 業務停止処分
- 免許取消処分
です。
上記のような迷惑な営業をする業者は、「宅建業法(たっけんぎょうほう)」と言われる法律違反ですか、この3つの罰を受けることになります。
最初の違反では、「指示処分(しじしょぶん)」を受け、それでも治らなかった場合は、「業務停止処分」が下されます。
この中で最も重い罰が、「免許取消処分」です。
免許が取消されるのは不動産屋も嫌がるので、ここまでする人は少ないでしょう。
強引な不動産屋への対策

納得がいかなければちゃんと断る
まずは、キチンと断るという事です。
「いや~この物件良いんだけどなあ…」なんて、なんとなく伝えようとするのは逆効果です。
はっきり断れない方は、強引な営業にとって「もっと押せば契約できるかも」と思われ、もっと強引になってしまう可能性もあります。
なので、「今日は契約できないです」や「今は決められないので考えて、やっぱりと思ったら連絡します」と伝えましょう。
中には、「後で連絡されても、もう無いかもしれないですよ」なんて言う営業もいるでしょうが、良い部屋に住むには「縁がなかった」と諦めるといことも重要です。
強引な営業がひどい場合は通報する
あまりに強引なひどい営業に当たってしまったら、「こんなひどい業者がいた」と通報することができます。
どこに通報するかは、都道府県によって違いますので下記のサイトをご参照下さい!
相談窓口を確認する方は、こちら
この相談窓口に電話し相談をすると、悪質な不動産屋は処分されます。
不動産屋を変える
そもそも、そんな質の悪い不動産屋に固執する必要はありません。
「ちょっとこの不動産屋ないな」と思ったら、次の不動産屋に行きましょう!
不動産屋は、他にもいくらでもあります。
「運が悪かった」と思って次に行ってください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、強引な営業をする不動産屋にの手口と対策についてわかりやすくご説明いたしました。
少しでも役立てていただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。